
【徹底解説】チヌ落とし込みの始め方 準備物・仕掛け・エサ・ポイント・やり方・おすすめタックルを説明します
落とし込みにチャレンジしてみたいけど難しそうだなとか、初めての人には釣れななそうって思っていませんか?
そんなことはありません。実際自分の友達(落とし込み初挑戦)は開始10分で45cmオーバーを2匹釣っていますし、嫁さん(釣り初挑戦)も10分くらいで40cmのものを釣ることができています。
ポイントと時合いさえあえば誰でも釣ることができるポテンシャルを秘めているのが落とし込み釣りになります。
むしろ釣り初心者であるほど落とし込みを進めたいくらいです。
なぜ初心者におすすめかというと、
- 道具がシンプルで少ない
- 潮などが読めなくても大丈夫
- キャストしなくても大丈夫
落とし込みの道具はシンプルです。難しい仕掛けを覚える必要はありません。また、ウキなどの小物を買わなくてもいいので最初の投資が少なくてすみます。
もちろん読めた方がいいのですが、フカセ釣りなどのように読む必要はないです。
初めてで変なとこに投げてしまって隣の人とトラブルになる心配もありません。
という理由です。
それではここから初めての1匹に近づけるように丁寧に落とし込みの始め方について解説したいと思います。
もくじ
落とし込みの始め方
準備物
- 必需品
- タックル(竿・リール)・仕掛け
- フローティングベスト
- タモ
- 偏光グラス
- エサ箱
安全第一です。小物も収納出来るものがおすすめです。
落とし込みでは比較的大きいチヌが釣れるので、忘れず持っていきましょう。
無いとずっと水面を見るので、目がやられます。また、サイトフィッシングが出来るので有利になります。
歩き回る釣りなのであまり大きくないものがよいでしょう。
-
あると便利
- フィッシュグリップ
- ストリンガー
- フィッシングベルト
- 静かにポイントに近づく
- そっと壁際に落とす
- 狙いのタナまで落とす
- そっとエサをあげる
- ツン
- 引き込み
- 止まり
チヌのトゲは結構鋭いので素手で持つと危険です。
チヌに引っかけて生かしてキープしておくものです。
餌箱を取り付けてタモを刺しておけば手が空くので便利です。
タックル・仕掛け
竿
4m前後でズーム機能のついている竿が使いやすいです。
防波堤が低いと短い方が、高いと長い方が使いやすくなるので行く防波堤の高さに合わせて選びましょう。
リール
落とし込み専用のタイコリールが使いやすいです。
落とし込みの専用リールはギア比が1:1のものが多いです。また、ベイトリールのような巻き方なので糸ヨレしにくくなっています。
しかし、とりあえずやってみるというのであれば小型のスピニングリールでもやることができます。
仕掛け
仕掛けは図のように目印にハリス・針・ガン玉という単純な仕掛けになっています。
ガン玉の重さ調整は落とせる範囲でできるだけ軽いものがいいです。
軽い仕掛けであたりがない場合は思いきって重いガン玉を使ってリアクションバイトを誘ってみると反応する場合があります。
暴風で軽い仕掛けでは落とせないような日に「3B+3B+2B」でガンガンひったくる当たりがあったことがあります。
目印の作り方の記事と動画です。

ポイント
チヌは北海道南部以南に生息しています。
釣り場としては、磯・防波堤・港湾部・河口とどこにでも生息しています。
落とし込みで狙うのは港湾部や防波堤など人の生活域に近い場所で行うことができます。
こんなところでという場所でも釣れるので色々と試してみるとよいでしょう。
特に狙い目のポイントはずぱりイガイのたくさんついているところです。
そこでチヌの姿が見えれば立派な落とし込みポイントです。
よいポイントを見つけたら台船・漁船・船の間にあるクッション・防波堤の継ぎ目などが変化のある場所が狙い目のポイントになります。
船のクッションにイガイが付いていればチヌもついている可能性大!
台船には色々な付着物がついているためチヌのエサ場の可能性大!
このようなものの下を注意深く見ているとチヌが底についているエサをガツガツと食っている場面に遭遇することができます。
そんな時はそっとエサを落としてみてください。結構な確率でエサを追っていくのでサイトフィッシングが楽しめます。
時期
落とし込みのベストシーズンは梅雨時期から7月末までです。落とし込みに初チャレンジするのであればこの時期に始めるのをおすすめします。
その他のハイシーズンは4月から5月の乗っ込みシーズンと10月から11月の落ちる前のシーズンです。
1月から3月までは釣りにくくなります。
エサ
釣りやすい時期ということで梅雨から7月末くらいといったのは落とし込み釣りエサの主役イガイが岸壁についている時期であるからです。
この時期は騙されたと思ってイガイのみを使ってみてください。
イガイだと当たりがあればほぼチヌでエサ取りに強いエサです。たまにシーバスやカサゴなどがリアクションバイトで釣れることもあります。
その他のエサではカニ(年中)、フジツボ(秋~冬)、ミドリイガイ(秋~冬)、青コガネ(春)などがあります。
イガイは梅雨時期から7月末と書きましたが、ついていれば年中使うことができます。
やり方
落とし込み釣りは岸壁際を探っていく釣りです。なので釣りをするときは静かにポイントに近づきましょう。
間違っても海をのぞき込むようなことはないようにしましょう。のぞき込むとたまにチヌと目が合ってチヌが沈んでいくことがあります。
静かに近づいたらなるべく岸壁近くにエサを静かに投入しましょう。エサは壁際から10cm以内を目指して落とし込んでください。
10cm以上離れたら釣れないことはないですが釣れる確率が下がってしまうので極力10センチ以内に落とすようにしてください。
上手くエサを投入できたら狙いのタナまでエサを沈めていきます。
どれくらいのタナを狙うかというと場所(深さ)と時期によりますが、
春:2ヒロ~底
夏:2ヒロ前後
秋:2ヒロ前後
冬:底
だいたいこのような感じになります。活性の高いときは1ヒロくらいでもバンバン当たってきます。
やり方をまとめると
この繰り返しになります。
当たりと合わせ
目印に出る当たりは色々なものがあります。
多いのはこの3種類です。
当たりが出たら合わせます。合わせは竿を立ててチヌに針をしっかりと掛けてバレにくくします。
引き込みの当たりに激しく合わせてしまうと合わせ切れでラインが切れることがあるので注意してください。
合わせのタイミングですが、慣れないうちは目印に変化があった場合は全部当たりと思って合わせましょう。
やり取り
竿の角度は糸と90度くらいを保ちます。竿と糸が一直線になると竿の弾力がなくなりラインブレイクの確立が高くなります。
チヌは自ら障害物へ走る魚ではないので落ち着いてやり取りすればキャッチできる確率は高くなります。
障害物のない防波堤であれば引けば糸を出しで弱ったら糸を巻くを繰り返せばそのうちチヌが弱ってきます。
チヌが弱ってきたらタモですくいます。タモですくうときは、タモは動かさず魚を誘導して頭からタモへ入れるようにします。
一連の動作はこの動画をご覧ください。
落とし込みQ&A
Q:落とし込み専用タックル以外でもできますか?
A:もちろんできます。磯竿やルアーロッドでもできます。
Q:ワームなどのルアーでも釣れますか?
A:釣れます。最近は岸壁黒鯛ゲームといってルアーのタックルにワームなどの疑似餌を使った釣りもあります。
Q:イガイで釣れる気がしません。
A:自分も始めたときは釣れる気がしませんでしたが、今ではイガイの使える時期はイガイしか使いません。騙されたと思ってイガイを使い続けてみてください。
Q:釣れるタナがわかりません。
A:タナは釣っている人に聞いてみましょう。挨拶をして聞けば大抵の人は教えてくれます。自分の経験上、上手い人ほど色々と教えてくれます。
Q:近くで釣れる場所がわかりません。
A:グーグルマップで台船を探してみましょう。台船の周りにはだいたいチヌがいます。また、釣具屋さんで聞けば教えてもらえます。
おすすめタックル
ダイワ ブラックジャックスナイパー
自分も使っている竿になります。軽いため一日中竿を操作する落とし込み釣りでも疲れにくいです。
またパワーもあり竿の弾力でチヌが浮いてきます。
そして、ズーム機能で長さが2段階あるためより多く状況に対応できます。
ダイワ BJ75
自分が使っているのは1個前のモデルのシーマチック68ですが、BJ75になってとてもかっこよくなったと思います
ヘチ用にBJ85を使っていますが、これは回転がとてもよく軽いです。ヘチもするのであれば落とし込みもBJ85を使ってもいいと思います。
初めて落とし込みをするのであればドラグ付きでもいいかもしれませんが、慣れるとドラグなしの方が使いと思います。
ドラグなしだとチヌの急な突込みにも糸を出して対応できます。スピニングリールでいうレバーブレーキ的な感じです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
落とし込み釣りは難しいイメージかもしれませんがやってみると意外と簡単に釣れる釣りです。
とりあえずやってみたい方は、今持っているタックルを使ってやってみてはどうでしょうか?
エサも自分で取ればただでできる釣りなので興味があればまずはやってみてください。
初心者の方でもそこにチヌがいれば釣れる確率が高い釣りなのでぜひチャレンジしてみてください。そして、足元に潜む年無しチヌをゲットしましょう。