
チヌの前打ち釣りのはじめ方、タックル・ポイント・エサを徹底解説
前打ち釣りはテトラや敷石周りにはエサとなるイガイやカニなどが多く生息しているためそれを食べにきたチヌを狙います。活性の高いチヌを探し歩いて釣る釣りになります。
落とし込み釣りは防波堤の際を狙いますが、前打ち釣りは防波堤の基礎部分やテトラ・敷石などの少し前の部分を狙う釣りになります。
もくじ
前打ちのはじめ方
それでは前打ち釣りの始め方を
- ポイント
- タックル・仕掛け
- 服装・装備
- エサ
- 釣り方
- アタリとあわせ
このような形で説明していきたいと思います。
ポイント
前打ちでチヌを狙うとき一番重要なのがポイント選びです。
どのような場所がポイントとなるかというと、
- テトラ
- 石畳・敷石
- 防波堤
のような場所が主なところです。このような場所で、カニやイガイなどのチヌのエサになるものが多い場所は特に狙い目のポイントになります。
自分の住んでいる地域で探す場合はチヌの釣果情報を見てその近くにこういった場所があればそこを狙ってみてください。
グーグルマップを見ればテトラや敷石などがわかるのでおすすめです。
初心者の方におすすめの場所は、敷石周りです。満潮時には敷石が浸かって干潮時には敷石の先の底が見えるくらい浅い場所が底も取りやすいため釣りやすいです。
チヌは水深1mもないような場所でも釣れるので色々とポイントを探してみてください。
タックル(竿・リール)・仕掛け
まずはタックルから説明していきたいと思います。
竿
前打ちは敷石などの前を狙うためそれなりの長さが必要になります。4~6m程度の長さの竿が使いやすくなります。
4.3→5.3mなどのズーム式であれば場所によって長さを変えられるためおすすめです。
長い竿であればその分前を狙うことが出来ますが、長い分重くなるので場所と体力を考慮して長さを選びましょう。
そして、ガイドはUガイドのものが余分な糸ふけが出ないためおすすめです。
また、前打ち釣りはアタリを竿を通して見極めないといけないため感度のよい竿を選びましょう。
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竿選びのポイント
- Uガイドの4~6m程度
- 出来るだけ軽いもの
- 感度のよいもの
- 穂先が堅すぎないもの
リール
リールは糸ぐせのつきにく太鼓リールが使いやすいです。
スピニングリールでも出来ないことはないですが糸ぐせや余分な糸ふけが出やすいので専用の太鼓リールを使うのがおすすめです。
そして、リールは出来るだけ軽いものを選んでおけば腕への負担を減らすことが出来ます。
また、前打ち釣りではラインを少し出したり巻き取ったりするため、ラインの微調整がしやすいものがいいでしょう。
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リール選びのポイント
- 出来るだけ軽いもの
- 糸ぐせのつきにくいもの
- ラインの出し入れがしやすいもの
仕掛け
前打ち釣りの仕掛けは道糸・ハリス・針(ガン玉付き)ととてもシンプルです。
道糸(ライン)
道糸(ライン)はナイロンの1.5号~3号程度の見やすいカラーのものがおすすめです。敷石周りでは1.5~2号、テトラなどでは2~3号と自分の行く釣り場にあった号数をセレクトしてください。
ハリス
前打ち釣りでのハリスは根ずれに強いフロロカーボンがおすすめです。号数は1.2号~2.5号を選べばよいでしょう。
道糸との結びはチチワを使って結べばよいです。
針
針はチヌ針の2~4号程度がおすすめです。
チヌのサイズが小さい時やアタリが渋い時には小さめの針でその逆の場合は大きい針を使うとよいでしょう。
ガン玉
ガン玉は底がしっかりと取れる重さのものを水深や風などの状況に合わせて使いましょう。
水深が浅く(2m前後)で風がなければB程度の重さでも大丈夫ですが、水深が深くて風がある状況などでは3Bや4Bといった重めのガン玉を使うのをおすすめします。
前打ち釣りは底が取れないとアタリが取りにくくなるのでしっかりと底が取れる重さのガン玉を使いましょう。
服装・装備
前打ち釣りは歩き回る釣りなので動きやすい服装で小物などはベストに収納しておきましょう。
したがってフローティングベストやフィッシングベストのような収納するスペースが多いものがおすすめです。
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服装・装備
- フローティングベスト(フィッシングベスト)
- フィッシングベルト
- 偏光グラス(サングラス)
- 帽子
- ストリンガー
- タモ
- フィッシュグリップ
- プライヤー
- ハサミ
- 狙った場所に投入
- 底まで落とす
- 誘う
- 上げる
- 少し移動
- 引き込み
- コツコツ
- もぞもぞ
小物の収納に便利です。
エサ箱をつけたりタモを挟めるため片手があくので便利です。
水面のちらつきが軽減され海の中が見やすくなります。サイトフィッシングにはかかせません。
熱中症対策です。
釣った魚をいかしておけます。
釣った魚をすくう時に使います。4~6m程度のできるだけ軽くて仕舞の短いものがよいでしょう。また、フニャフニャのものは風などがあるとすくいにくため伸ばした時シャキッとしたものがよいです。
チヌのヒレは鋭いのでフィッシュグリップで持つのがおすすめです。
ハリにガン玉をつける時や針を外すときに便利です。
エサ
前打ちでよく使うエサは主にカニとイガイです。
カニは1年を通して使うことができます。
しかし、敷石や近くの防波堤にイガイが付いている時期はイガイを使うのをおすすめします。
釣り方
前打ちの釣り方は、
このような手順になります。
まず投入ですが狙い目は敷石の切れ目やテトラの崩れた場所のように変化のある場所がねらい目となります。
底まで落とすときは少し張り気味落とすと落としている最中のあたりも分かります。慣れないうちは少し重めのガン玉を使い確実に底を取ってください。糸がたるんだら底についた合図です。
底についたら竿先を軽く持ち上げて誘います。30cm程度持ち上げて再度落として底まで落とします。しかし、誘わなくても当たってくる時は誘わずテンポよく探って行くほうが釣果が伸びる場合もあるのでその日の活性に合わせて誘いはかけてください。
あたりが出なければ仕掛けを上げて移動します。上げるときは勢いよく上げるのではなくゆっくり上げてください。激しく上げると周りのチヌが警戒をしてしまいます。
移動距離は3~5m程度です。1回でも多く落とすことが釣果につながります。
アタリとあわせ
アタリは大きく分けて3種類あります。
引き込みのアタリは活性の高い時に出やすいです。落としている途中に竿を引っ手繰るようなアタリがでます。この場合の合わせは竿を立てる程度でよいです。激しく合わせてしまうとあわせ切れでラインブレイクしてしまいます。
コツコツと軽い感じのアタリは一番合わせが難しく掛かってもよくバレるアタリです。自分的にはこのアタリが出たら糸を少し緩めてやり竿先を抑えるアタリが出るのを待ちます。本アタリが出なければ誘ってやると大きなアタリが出る場合があります。コツコツしたアタリは魚が小さいか活性が低い場合に出ると考えられます。
もぞもぞアタリは少し糸を緩めてやると高確率で竿先を抑え込む本アタリにつながるアタリです。竿先が抑え込まれた時があわせのタイミングです。あわせは竿先を50cmくらい素早く持ち上げる感じでやります。
やり取り
チヌとのやり取りは竿と糸の角度が90度をキープ出来るように竿を操作してください。リールはポンピングをせずに竿の角度を保ったまま巻いてください。
チヌは障害物に向かって走る魚ではないので走られたら糸を出して落ち着いてやり取りしてください。※逃げた先にたまたま障害物があり巻かれることはあります。
十分弱らせて浮いてきたら頭の方からタモに入れてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
チヌは意外と身近に潜んでいます。1m以下の浅い場所でも釣ることができるのでポイントを探してみてください。
また、前打ち釣りはとてもリーズナブルな釣りなのでお小遣いが少ない自分のような方にはもってこいの釣りです。
近場で釣れてリーズナブルな前打ち釣りを始めて、銀ピカのチヌを釣りあげてみてはどうですか?